

この石仏は、調布周辺はもとより、八王子・長沼・矢ノ口・菅などの馬持ち衆によって文政七年(1824)に建立されたものであり、もともとは、甲州街道の小橋(現馬橋から西50m)の*「すてば」にあったものを、度重なる拡幅で再度にわたり移動した後、現在地に安置されるようになったものです。
馬頭観音の像を彫った供養塔は市内でも珍しく、また商人を含む多数の村民が造立したことも知られている貴重な像塔のため、昭和44年11月12日に、調布市の民俗文化財に指定されました。
碑文には、当地の世話人と共に「八王子縞買中」と記されているところから、その頃の呉服商人が盛んにこの周辺の街道沿いを、当時の交通手段であった馬を引いて織物を買い歩いていたと推測されています。
このことは、調布の特産物として「縞木綿」が盛んに織り出されていたことを知る貴重な資料ともなっております。
常性寺へお越しの際は、 ぜひともこの「石仏馬頭観音」へ御参拝下さい。
*「すてば」とは馬などの埋葬地である。 |